『協会名鑑』編集部です。「社会を変える協会特集」第6回は、木城町観光協会様を取材させていただきました!
Q. 木城町観光協会は、どんな協会なのでしょうか?
木城町観光協会は、これまで木城町役場まちづくり推進課の中にあった組織でした。しかし今後の観光事業強化を図るため昨年6月に独立をいたしました。具体的な活動内容としては、SNSやホームページを新たに開設し、よりタイムリーな観光情報発信をするとともに、これまで木城町を知らなかった方に町のことを知っていただく機会を作る場を提供することを目標として活動しております。
Q. 木城町観光協会は、どのような想いやきっかけで設立されたのですか?
観光とは地方にとって重要な経済資源となるものです。しかしながら、その重要性に気付いている人は少なくありません。わたしたちは地域の重要な資源である観光地をどのように活用し発展させるかを、地元の人たちを交えながら考え、行動を起こすとともに、自分たちは観光のプロとなるべく成長していくことを課題としています。地方では少子高齢化が進むことで、これまで以上に財源の確保が難しくなることが予想されます。町にいる子供たちの大多数は地元を離れ、その後も町に戻ってくることはありません。そうなると地方で新たな産業がうまれる可能性は低いことが予想されます。しかし観光地は一度作ってしまえば、永久的に町の重要な収入源になりうる存在であると思います。ただ決して簡単ではない観光地づくりを成功させるためには地元の人たち全員の協力が必要となってくるので、その土台作りを観光協会は担っていく必要があると考えます。
Q. 木城町観光協会は、普段どのような活動をされているのでしょうか?
基本的には町内で開催されるイベントのスタッフとして参加をする他、観光PRを目的として町外や県外で開催されるイベントにも積極的に参加をしています。また観光事業のプロを目指すために、観光に関連するセミナーにも積極的に参加をしています。そこで得た知識を職員内で共有することで全体のレベルアップを目指すとともに、町の人にも観光事業に興味関心を抱いてもらうためブログを通して情報の発信をしています。また町のPRに関わる広告を、自分たちで自主制作することにも力を入れています。町内で開催されるイベントのポスターなどを制作することで、町の人と関わりを持つきっかけを作れるだけでなく、広告にかかる経費を抑えることもできます。このように、これまで観光事業に興味を持っていなかった人たちをどのようにして巻き込こんでいけるかを課題としながら日々の活動をしています。
Q. 最後に『協会名鑑』読者の皆様へメッセージがありましたらお聞かせください。
観光協会は日本全国どんなに小さい町にも存在しています。しかしその活動内容はあまり公になることはなく、一般の人が関わりを持つ機会はほとんどないと思います。また観光協会と聞くと、役所と関係が強く堅苦しいイメージがあるかもしれません。そんなイメージを根本的に変えたいとわたしたちは思っています。観光とは本来、人をワクワクさせたり楽しませるものであると思います。それなのに観光協会に堅苦しいイメージがついていることはなにか間違っているように感じます。そんなイメージを払拭するべく、わたしたちはこれからも新たな観光協会の在り方を模索していきます。そして、全国各地にある観光協会の皆様と共に、地方の観光事業を盛り上げていける存在となれたら幸いです。