『協会名鑑』編集部です。「社会を変える協会特集」第14回は、公益社団法人として活動されている日本動物病院協会
様を取材させていただきました!
Q. 日本動物病院協会は、どんな協会なのでしょうか?
日本動物病院協会(JAHA)は、動物病院を主たる会員とする公益社団法人です。家庭動物医療の充実、獣医動物関連専門職への継続教育、動物病院による地域社会貢献、アニマルセラピーの推進など、人と動物がともに幸せに暮らせる社会の実現のために、さまざまな活動を行っています。
Q. 日本動物病院協会は、どのような想いやきっかけで設立されたのですか?
日本動物病院協会は、1978年、動物病院が最新の獣医学を学び、獣医学を通じて社会に貢献することを目的に発足されました。
1986年、「人と動物の絆(ヒューマン・アニマル・ボンド)」の理念に心を動かされた獣医師たちにより、動物たちのもつ力と可能性を信じて、「人と動物のふれあい活動(CAPP=Companion Animal Partnership Program)」がスタートしました。高齢者施設や病院、学校などを訪問し、動物のもつ温もりや優しさにふれていただくこの活動は、以来今日まで、多くのボランティアと動物たちに支えられ、全国に活動の輪が広がっています。
人と動物が共に健康で幸せに暮らすことのできる社会こそが、社会全体への幸福へとつながるものだと信じ、私たちはこれからも活動を続けてまいります。
Q. 日本動物病院協会は、普段どのような活動をされているのでしょうか?
「人と動物のふれあい活動」(いわゆるアニマルセラピー)を、全国の会員動物病院がボランティア(飼い主)と力をあわせて推進しています。この活動に参加するのは、ふだんはそれぞれの家庭で家族として幸せに暮らし、人が大好きな動物たち。参加にあたっては、動物の適性や健康管理の基準を定め、安全で動物に無理のない活動を行っています。
また昨今では動物と共に暮らした経験がないという子供たちも増え、命の大切さを身近に感じる機会が少なくなっていることも懸念されます。私たちは、小学校を訪問し、育ちゆく子供たちに正しい動物とのふれあい方や、命の大切さを学んでもらう教育のお手伝いも行っています。
この他、人と動物が共に幸せに暮らしていくために必要な犬のしつけの講座や、しつけインストラクターの養成、動物と暮らすことの楽しさを伝える啓発イベント等を定期的に開催しています。
Q. 最後に『協会名鑑』読者の皆様へメッセージがありましたらお聞かせください。
「人と動物のふれあい活動」に参加するボランティアと動物たちはまだまだ不足しています。超高齢化社会を迎えるなか、高齢者の生きがいと健康寿命の増進のために、また、育ちゆく子どもたちのために、動物たちのもつ力はますます必要とされています。
またこのような活動の広がりは、人の力になるだけではありません。優れた能力を持ち、社会貢献できる動物を増やし、その社会的認知度や評価が高まることは、不幸な動物を減らすことにもつながります。
もしご興味をもたれた方がいらっしゃれば、私たちと共に活動してみませんか?また活動をささえる募金、寄付金も募集しております。
「人と動物が共に幸せに暮らせる社会」のために、どうか皆様のお力をお貸しください。