『協会名鑑』編集部です。「社会を変える協会特集」第20回は、特定非営利活動法人として活動されている彩の国地域活性化協会様を取材させていただきました!
Q. 彩の国地域活性化協会は、どんな協会なのでしょうか?
広報的支援が必要な生産者やカルチャー活動家に対し、産学官民連携できる土壌をつくりながら、積極的な広報活動の場を創生し地産池消を推進します。また食や文化を通じて社会教育の一環となる子供たちへの育成も支援し、地域定住者の増加と地域生産者の活性化を目的として、その達成のための事業を推進します。
Q. 彩の国地域活性化協会は、どのような想いやきっかけで設立されたのですか?
明確に人口減少し、人口密度も低い地域であり、その地域において継続的で、躍動感ある、かつサスティナビリティーな取り組みがないなか、優れた生産品や工芸家、カルチャーが混在する地域であった。こうした地域の可能性ある人々が、皆一様に埼玉県南部と北部という壁を感じながら、個々に活動していました。強力なバックアップのない中では、個々の広報の力はなかなか広域に衆知を図ることができず、そこで生産者、工芸家、カルチャーを一同に集めて、持続性ある取り組みを休むことなく、一歩一歩前進できることだけを見つめて、地域から広く全国に広める取り組みを実行していこうと活動をスタートすることとしました。来るものを拒まないことを念頭に組織が広がるにつれて、当初の目的を全員が共有し続けることが困難となる課題を解消しながら、試行錯誤しながらも軌道を外れないよう、皆で協議しながら、良いものを広い地域で評価可能となる社会を目指しています。
Q. 彩の国地域活性化協会は、普段どのような活動をされているのでしょうか?
地域で評価すべき食や工芸品、カルチャーを発信できる皆さまを一同に集めたイベント「ファーマーズマーケット&JAZZ」を、2011年度より1月と2月を除く第3日曜日に定期的に雨天でも休むことなく継続しています。参加している会員同志は、それぞれの商品の情報共有をはかりながら、あたらしい商品開発へとアイデアを発展させています。また地域の音楽カルチャーの発信にも力をいれて、地元のアーティストのステージ演出と広報協力を実施しています。こども育成事業としては、地域のお母様やワークショップを手掛けている皆さまに協力頂き、こども中心のステージも合わせながら、大人と子供の共生できるイベントを年間5回開催しています。さらにこうした活動を広く全国・世界へ広めてゆくことを目的として、ここでの活動を物語りベースとした、地域産学官民連携での劇場映画「たった一度の歌」製作を支援し、全国公開に向けて協会会員一同、製作からプロモーションまでをサポートしています。
Q. 最後に『協会名鑑』読者の皆様へメッセージがありましたらお聞かせください。
現在50人ほどの参加者となっているファーマーズマーケットへ出店できる生産者、アーティストを募集しています。参加者はすべて会員として年会費6,000円が必要です。また映画「たった一度の歌」を全国に普及するため、公開できる劇場情報を集めています。地域情報を全世界へ衆知してゆく取り組みに一緒に参加してみてください。世界に発信できた商品として、米国ブルーボトルも扱うこととなった桐製のコーヒーキャニスター、醸造家でありパン職人自らのてづくりの米麹を使用し天然発酵させた自然原料のみのパンなど、他にも自慢の商品満載です。2018年6月22日よりユナイテッドシネマ系3館から劇場公開がスタートする「たった一度の歌」は、ファーマーズを舞台にNPOのみんなが参加している感動の作品です。主演は高橋和也、キャストに岡田浩暉、UEBO、小林綾子など参加し、劇中歌ではオリジナルの「永遠の川、」中西圭三作曲作詞の「LIFE」など、音楽でも話題満載です。