『協会名鑑』編集部です。「社会を変える協会特集」第44回は、特定非営利活動法人として活動されている日本障害者アイデア協会様を取材させていただきました!
Q. 日本障害者アイデア協会は、どんな協会なのでしょうか?
障害者や支援者が考案したアイデアを社会に役立てることを目指す団体です。
普段、障害者は社会から支援を受けていますが、発想を逆転させ、障害者が社会を支援する仕組みを作ります。
Q. 日本障害者アイデア協会は、どのような想いやきっかけで設立されたのですか?
理事長である本郷は特許や商標などの知的財産の仕事をしていましたが、障害児を授かったことをきっかけに障害者家族との交流が始まり、障害児の父母が障害児のために様々なアイデアを考案し、それを駆使して「できないこと」を「できること」に変えていることに感銘を受けました。「こういうアイデアを世に広めたい」「こういう人たちのにこそ特許をとってもらいたい」と思いたち設立に至りました。
Q. 日本障害者アイデア協会は、普段どのような活動をされているのでしょうか?
障害者や支援者が考案したアイデアの商品化。現在は杖とバッグとを一緒に保持できるフックを商品化し販売しています。また、障害者アイデアのポテンシャルの高さを訴えるセミナーやワークショップを開催。公立小学校でバリアフリーグッズを児童に工作させたり、バリアフリーアイデアを児童に考案させるバリアフリー授業も行っています。
Q. 最後に『協会名鑑』読者の皆様へメッセージがありましたらお聞かせください。
ライターは障害者の一言から生まれたバリアフリーグッズということをご存知でしょうか?
「私は片手が不自由だからマッチで火をおこすことができない」という一言からライターは生まれました。
ライターの例のように障害者の意見やアイデアに耳を傾けると社会はより便利になります。障害者にとって便利なものは誰にとっても便利だからです。
・バリアフリーグッズは障害者のみならず健常者の暮らしも便利にする。
・社会は障害者の意見やアイデアにもっと耳を傾けるべき。
・障害者は自らの意見やアイデアを発信することにより、社会に貢献できる。
多くの方々にこのことを知っていただきたいと思い、活動しています。