宮城県交通安全協会は、昭和24年8月に「社団法人宮城県交通安全協会」として発足以来、約70年にわたり、宮城県内の交通安全団体の中核として交通安全運動の先頭に立ち、各種交通事故防止活動に取り組んで参りました。平成25年4月からは、「一般社団法人」に移行登記し、新たな歴史を刻んでおります。
近年における宮城県内の交通情勢は、平成26・27年と死者数が2年連続減少したものの、平成28年には交通事故の発生件数、負傷者数は減少した反面、交通死亡事故の死者数が71人と前年に比べ5人増加するなど、厳しい結果となりました。平成29年の交通死亡事故は、6月末現在、前年と比べ減少傾向が続いており、交通安全協会の活動が一定の効果を挙げているものと思っております。
しかしながら、今なお多くの人命が失われている現状であります。本年の交通死亡事故の特徴を見ますと、65歳以上の高齢者の死者数が全死者の6割以上を占め、また、高齢運転者による自車線はみ出しにより事故が増加しているほか、飲酒運転により人身事故も後を絶たない状況が続いております。
このような情勢の中、当協会は、県民の皆様の願いであります「安全で快適な交通社会の実現」のため、今後とも引き続き、交通安全に関わる最大の民間団体として、各地区交通安全協会とタイアップし、歩行者対策や高齢者対策及び飲酒運転根絶対策など、各種交通安全活動に全力で取り組んで参りますので、今後とも宮城県民の皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
出典:宮城県交通安全協会