地球温暖化、生物多様性の低下、資源の枯渇など、地球規模で環境劣化が進み、地球システムの恒常性にも影響が現れ始めています。世界各地で頻発し、人びとの健康や経済にも影響を及ぼす極端な気候現象が、温室効果ガスの排出増加に起因する可能性が高いことは、IPCCが指摘するとおりでしょう。2015年、COP21で採択された「パリ協定」が脱炭素化の方向性を明確にしたように、人間と環境との関係を根底から見直すべき段階にきているのです。
環境劣化を食い止めるには、地球上で起きているさまざまな現象の綿密な理解と原因究明の取組み、その上に立ち予防原則・順応的管理の発想を重視する対応が求められています。そのためにも、異なる研究分野間あるいは先進国と開発途上国との協働、さらには研究者コミュニティと多様なステークホルダーとの協働の重要性が増しているのです。
一般社団法人国際環境研究協会は、このような要請に応え、環境研究・技術開発の推進、産官学の研究者・技術者、政策立案者、広範な国民の間の情報交換や国際的な交流の促進をとおし、環境問題の解決に貢献すべく活動してまいります。
出典:国際環境研究協会