一般社団法人日本マーチングバンド協会は、マーチングバンドの分野において、今まで充実した
活動を積み重ね、音楽とスポーツの融合を図ってきた。また、世界的に高い評価を受け競技性も
高まり、その所属する団体や会員の資質も飛躍的に向上している。
しかし、マーチングバンドの普及、活動範囲の拡大や活動内容の更なるレベルアップ等の発展を
目指してきたが、法人格を有せず、幅広い社会的認知を受けられない団体や会員が存在することも
事実であった。
2009年に一般社団法人の認可を得ることにより、以前から指摘されてきた様々な課題として、
少子化や学校週5日制に伴う活動内容の見直しや効果的な活動の模索、不況下における文化的事業
に対する社会的助成の削減や様々な活動への参加体制の制限、体育関係施設の利用条件の未整備、
等々未解決の課題として山積している問題も解決できる体制になり、このような情勢の中で情熱を
もって行ってきたボランティア的な活動もより充実して行うことが出来るようになった。
そこで、今まで培ってきた専門的知識・技能を結集し、これまで作り上げてきた社会的認知を
更に高め、一層の充実発展のため、次に掲げる基本理念のもと日本を代表する法人として始動する
ことを決意する。
その基本理念は、マーチングバンドの普及発展及び資質の向上を図り、その活動を通して豊かな
音楽的感性を育み、且つ、情操豊かな青少年の育成と我が国スポーツ芸術の振興に寄与することを
根底に据えながら、以下の具体的な目途を定めて活動を展開するものである。
①指導体系の一元化と普及発展
②少子化に伴う活動内容及び形態の多様化への対応
③アジアに於ける先駆的立場を土台とした更なる国際交流の推進
④日本独自の芸術的要素を加味したマーチングバンドの創造
出典:日本マーチングバンド協会