2002年から始まった学校教育5日制とは言い換えれば「地域社会での学習2日制の始まり」とも言えます。地域の教育力が期待されるかと思われていましたが、世間では「子ども達の学力が低下している」という根拠もない情緒的な批判から「公立学校でも土曜に授業をやるべきだ」との声が強くなってきました。本当に授業を増やすことが子ども達にとって良いことなのでしょうか?せっかく期待された地域社会の教育力としては、社会の動向や教育環境をめぐる現状などをふまえつつ、子ども達が社会を生き抜くために必要な力を身につけていけるよう、学校・家庭・地域が連携協力しながら社会総がかりで教育に取り組むことなのではないでしょうか。
確かに、土曜日に「空白の時間」を過ごしている子ども達はたくさんいます。
同様に、時間を持て余している大人もいます。また、その時間を地域のために、子ども達のために使いたい大人もいます。ただ、その使い方が分からずにどうしたら良いのか困っている大人もいます。
この「土曜学習指導者用教材」はそんな人達に活用してもらえるよう、子どもとの関わり方、子どもが興味を持つこと、子どもと関わるツールを一つにまとめました。ぜひ、この教材を活用いただき私たち市民の力で「空白の時間」を過ごしている日本の子ども達のために「実りある豊かな経験や時間」を作り出していきましょう。
出典:教育支援協会